Ryosuke Iw pottery 陶芸作家 岩切良介

札幌で陶芸家のアシスタントをやってます。

テストピース

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最近、手荒れが酷くなってきました。絆創膏貼っていますが痛みがかなり軽減できておすすめです。

最近も相変わらずロクロを引いて化粧のテストをしています。現在カオリンベースの暖色の白化粧を作っていますが、まだ納得いくものではないので陶石を加えて少し硬い雰囲気も出したいで入れて実験しています。

どうなるか楽しみです。

 

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30cm皿6 まだまだ

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札幌は、当たり前に雪が降っており、最初の頃は感動しましたがさすがに飽きてきました。

 

 

30cm皿は相変わらずカーブに苦戦しており、段ができる前に直したり、できたら直すということを繰り返しています。後少しといったところですが、すんなり心から納得できる方法が決まらずにいます。

土殺し、筒あげ、菊練りといった全ての工程を見直しています。改めて曖昧で各工程の大事さがわかります。

土の再生と言う意味での土作りが上手くできていないとフチから切れてきますし、菊練りがおざなりだと空気が入り途中で成形に失敗したり作業に支障をきたすことがわかりました。

段差については筒あげの段階と、コテの当て方、倒し方、手数といったところを一つずつ潰していく必要があると思いました。

 

大きな進展があったら報告します。

 

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30cm皿 5

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札幌は、雪がよく降るようになりました。

近頃、凍結などもあり心配です。

 

12月に入りまだ30cm皿に取り組んでいます。

課題だった、皿の見込みに段差ができるという問題が改善できずにいました。

 

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今日、一枚だけ綺麗に仕上がりました。粘土の再生がうまくいっておらず倒しきれませんでしたが、今まででは一番綺麗にできました。

これまでは段ができたら最後にコテで押し込んでいました。

その方法だと何点か問題がありました。

 

私はこの30cmの皿の大きな課題を「ひき終わりが30cm段差などがない一目見て一直線で歪みなどがない曲線の皿を作る」と捉えました。

今までは主観的にしか捉えられておらず、先に進めませんでした。

そこで問題点などを分解して以下にまとめます。

 

条件

・30cm(ろくろ引きでの状態で)

・曲線が綺麗(段などもなく)

・自然に抜けるような角度

 

問題点

・この大きさになるとへたりやすく(フチから落ちてしまう)成形しづらい

・ろくろが上手くいかないとコテや手の跡などで段差ができてしまう。

・粘土が乾燥していくうちに戻ろうとする力が働き、想定していた角度より上がってしまい鉢になってしまうことがある。

 

改善点

・ろくろは斜めではなく真っ直ぐ上にひき、ろくろの回転数を下げて少ない数で倒す。

 

・フチを倒す前に底を平らにする。この時に角を強く作ると段差ができやすくなるので角が丸いコテで慎重に底と壁を繋ぐ角を慣らす。上記のフチを倒す段階になったら一手ごとに段ができないように、出来たらすぐに優しくコテを当てる。

☆最後の倒しきる一手前の段階で段が出来ないのが理想

 

・フチと腰が落ちやすいので少ない手数で最後の一回ではろくろの回転数を慎重に下げて完成形の角度になるように倒す。

☆力を入れないが最短で終わらせたい。

 

私の場合は、底を作る段階で力が強く斜めに下がっていたので力を抜き、段差もできやすい力の入れ方だったのでできそうなら少し力を抜いて段階ごとにコテを優しく当てました。

ようやくできそうですが、粘土の再生が上手くいっていなく下げきれなかったので土作りも改善していきます。

 

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透明釉の貫入を減らす

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今日は、アシスタントをさせてもらっている工房でラジオの中継がありました。芸人さんがいらっしゃいましたが話しが上手であんなに笑ったのは久しぶりでした。

今回は釉薬のテストをしました。

上:土灰透明釉下:石灰透明釉一個ずつ、表面に浮かぶ大きくでるヒビを減らすためにいろいろな原料を入れてテスト。

土灰は釉薬が薄かったからなのが釉調(釉薬の雰囲気)まで変わってしまうことがわかったので却下。

結果を踏まえて釉薬の濃度を薄くしてテストしようと思います。

読んでいただきありがとうございました。

マグカップを作る2

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こんばんは、札幌はちらちらと雪が降っていました。

 

今日は、前回の取っ手をつけたマグカップに化粧をかけました。

 

前回、全く取っ手のつけ方にふれなかったので写真だけ載せます。

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取っ手の作り方

1.机をスポンジで濡らし、それを吸水スポンジで湿る程度に拭きます(乾いた状態だと粘土がくっつきます。)

2.粘土をひも状にします。

3.2をなめし皮を両側にから包むように軽く押さえて伸ばします。(一度に3回程度延ばします。それ以上だと机にくっついてしまいます)

4.3を表裏何度かやり欲しい厚みと長さにするまで繰り返します(気持ち少し厚めにした方が化粧をする場合は割れづらくなります。)

5.充分な長さになったら弓などで切り写真のように丸みがある棒(布などを使い粘土がつかないようにした方が良いです。)で扱いやすいように少し乾かします。

6.マグカップに合わせて取っ手の両端を切ります。

7.マグと取っ手パーツに傷と水をつけて合わせこより(粘土状の細い紐を上下のつなぎ目につける)で補強します(化粧をかける場合は、必ずやらないと溝に水分が残ったままで外れる原因になります。)

 

取っ手の太さや長さは経験だと思います。まだまだしっくりこないので考えながら回数を重ねていくしかないと思いました。

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何個か取っ手にヒートガンを当てましたが、扇風機を「首振り状態」にして置けばヒビははいりませんでした。

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一個だけ厚みと乾燥が合わずヒビが入りましたが、14個中1個なのでもし取っ手が細かったらヒートガンで先に少し乾燥させればもしかしたらヒビは入らないかもしれません。

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裏側に何の処理もしないで高台も低いとこのように化粧が溜まります。スポンジ拭くとと高台がシャープな場合丸くなってしまったりします。撥水剤などを一周させた方が綺麗に仕上げられるかもしれません。

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拭き取って処理しました。

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取っ手の形状は迷っており、いろいろ試しています。

まだまだ、改善の余地がありますね。

 

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マグカップを作る。

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マグカップは、海外だと「マグ」と言うそうで恥ずかしながらさっきほど知りました。

 

 

今回は30cm皿を休止してマグカップを10個作っています。

取っ手をつけるため16個作りましたが、取っ手をつける工程で14個になりました...

 

長方形の湯飲みに見えますが土を多く残してしまっただけなので削ったら四角形に近い物になりました。

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マグカップの取っ手の勉強もしました。

取っ手が器からの距離が近く指も一本だけで持った時に重心の中心に来るように作ってある左から3番目のカップが一番持ちやすかったです。

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最初の写真の左がのカップは、右から3番目に近く取っ手が上半分にくるので本来持ちづらいのですが、形がしっくりくると思ってつけてます。

右側は、カップの重心が中心にあるため持ちやすいのではないかと思い真ん中につけたのですが実際に持ちやすいかは焼き上がりを見ないとわからなそうです。

 

この後に、化粧をかけるのですが取っ手から崩壊がはじまらないか心配です...

焼き上がりが待たれます。

 

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化粧がけ5(ついに成功)

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今まで底付きするために高台内を先に化粧を掛けたり、後にかけることによってズブがけができていました。記事の後方に試した方法を書きます。

 

今日はそもそも、なぜ底付きするほど見込みが広い器に生で化粧を掛けるのかをポジティブ、ネガティブで考えてみました。

理由

ポジティブ

・生の粘土に化粧をかけることによってその一瞬の流れを写し取り、それが良いと思った

釉薬にはない質の柔らかい表情が出る

・日本にある古くからある技法で世界にはスリップウェアなどもあるが器全体にかける珍しい技法

・技術が必要(これ自体に意味はないし、偉いなどでもない)で単純に挑戦の意味もある

 

ネガティブ

・多くの人がやっている技法で良いと思った(そこまで悪くない理由)。

・素焼き化粧もあるがやる意味を見出せなかった。

 

整理するとポジティブな理由が多く好きなことがわかりました。

 

現状の把握

高台内と外を分けて化粧がけをしている。そもそも、原点に戻ると底付きするから分けていて一回で掛けられるのならばその方が良いと思います。

 

分岐点を整理

化粧を30cmの皿にかける→底付きするがどうしても解消できない→対応策を考えるココ!→完成させる

 

ここから試行錯誤したやり方になります↓

底付き対策

底が広くもともと落ちやすいうえに両側を同時にかけるのでさらに高確率で底付きしやすくなる。

 

発想

・器の表か裏を別々でかける。

・高台内を先か後にかける(上記より対応する範囲が狭く楽)

・そもそも表と裏を何とかして乾かす(理想)

 

対応策

・表面を均一にかけてから裏側を後でかける。(表裏の分割がけ)

・高台内を先にかけて撥水剤を二度塗りする。(高台内の先がけ)

・高台内に撥水剤をかけて後で拭いて化粧をかける(高台内の後がけ)

・ズブがけしたあとに穴が空いた板の上に乗せ熱風がいくようにする。(一度がけで対策をする)

 

やり方

 

・表裏の分割

はじめにオタマなどで器に注ぎ満面なく化粧がかかるようして捨てます。

そのあと表面のフチに撥水剤を一周させ、これを二回やり裏をかけた時に表に回る化粧をガードします。

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次に高台内をかけたあとにすぐに捨てて周りを拭いてから柄杓でロクロを回しながら掛けます。撥水剤で弾いてしまい裏側に雫が回る結果になりました。

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横着した1枚目は一気にかけて汚いことになりました。

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やった結果、実質3回化粧をかけることになりました。フチの処理なども考えるといまのところ現実的な方法ではないです。

 

・高台内の先かけ

高台内にたっぷり化粧を入れ回して行き渡らせたら捨てます。乾かして撥水剤を二度塗ります。一度では上についた化粧の雫を拭いた時に下の化粧に傷がついたり剥がれたりします。

そのあとは、普通にズブがけをします。

 

針で化粧を取ろうとしていますが一度塗りでは一緒に下まで取れます。

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・高台の後がけ

高台内に先に撥水剤を塗りガードします。薄くても良いです。

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ズブがけした後に、一生懸命スポンジで撥水剤を剥がします。これが一番大変で粘土分が流れて砂が出てきてしまいます。

化粧を高台外に落とせないので満面なく行き渡るように量を調節するか、あえて多くして高台に撥水剤を塗って一気にひっくり返すと綺麗に捨てられます。

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ヒートガンで乾かします。

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一度盛り上がりますが、戻ります。

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・一度がけで対策をする

これが本命です。やり方は普通にズブがけをします。

「穴の空いている板」に一度乗せます。←ココが重要

ろくろと高さが出るブロック状のものを3個用意します

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写真は乾いたものですがこんな感じです。

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箱の中に入れて手前からヒートガンを当てます。この時、熱風で化粧が動かない距離にして見込みから向こう側まで暖かい空気がいくのを意識します。

皿より高い箱に入れると全体に熱風が行き乾くと思いました。

ある程度表面が乾いたら持ち上げて高台内にもヒートガンを当てます。

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この方法がリスク、時間的なコストなどが少なくていいと思います。真ん中に穴が空いていて水平が取れていて凸凹がない板であれば木でなくても良いと思います。

 

大変長くなりましたが読んで頂きありがとうございました。

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