Ryosuke Iw pottery 陶芸作家 岩切良介

札幌で陶芸家のアシスタントをやってます。

化粧をかけました

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今日は、ろくろびきした飯碗に白化粧という、ろくろ成形などで作ったものにさらに白い土(人によってはカラフルだったりしますが)をかけて白さをだす技法をしました。

 

今回の化粧がけでは、ろくろなどで成形して手で持てるぐらいの固さにした後に、化粧に沈めてかける「ズブ掛け」、器の内側に化粧をかけた後に柄杓などで外側を流しかける「流しかけ」をしました。

 

この技法は有名で粉引と言ったりして人気なのですが、かけるのが難しいという難点があります。

自分が難しいと思う点は三点あります。

 

・化粧をかけた後の器の崩壊

・乾燥後の剥離

・化粧の加飾後での修正

 

以下にその原因を記します。

・化粧は生地の上に白い粘土、磁器土などを混ぜて作った化粧をかけるのですが大量の水分を含んでいるため生地に水が移ってしまい崩壊する。

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・生地の粘土の収縮率(乾燥や焼成時の粘土の縮む率)と化粧の収縮率、速度が違うと剥がれたり酷いと皮を削いだように落ちます。

 

・これは化粧のかけ方にもよるのですが、沈めたり、流しかけるといった一定のリズムと方向で均一に加飾することが美しいためにかけきれない場合に部分的に修正すると汚く目立ってしまいます。

 

対策

・化粧をかけたら、すぐに扇風機、ドライヤーなどで水分を飛ばす。これが一番効果があります。

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また、粘土が柔らかい状態ならば生地に水分が回らないので削りたてでかけるというやり方もあります。

 

・器に化粧の収縮率を合わせるために、化粧の調合に器に使われる生地に収縮率が近いものを使う、釉薬の調合に使われる長石などを配合して生地の食いつきをよくするなどして剥がれないようにします。*必ず実験する

化粧はカオリン(白くする主成分でカオリン、陶石、ろう石、白絵土)、粘土(蛙目など)、釉(長石)の三種類をバランスよく配合することで使いやすくなります。

 

・一発勝負と思ってやってダメなら諦めて崩す。この方が早いです。

 

まだまだ練習が必要と感じました。

果たして焼き上がりはどうなるのか

読んでいただきありがとうございました。

 

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