Ryosuke Iw pottery 陶芸作家 岩切良介

札幌で陶芸家のアシスタントをやってます。

30cm皿 5

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札幌は、雪がよく降るようになりました。

近頃、凍結などもあり心配です。

 

12月に入りまだ30cm皿に取り組んでいます。

課題だった、皿の見込みに段差ができるという問題が改善できずにいました。

 

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今日、一枚だけ綺麗に仕上がりました。粘土の再生がうまくいっておらず倒しきれませんでしたが、今まででは一番綺麗にできました。

これまでは段ができたら最後にコテで押し込んでいました。

その方法だと何点か問題がありました。

 

私はこの30cmの皿の大きな課題を「ひき終わりが30cm段差などがない一目見て一直線で歪みなどがない曲線の皿を作る」と捉えました。

今までは主観的にしか捉えられておらず、先に進めませんでした。

そこで問題点などを分解して以下にまとめます。

 

条件

・30cm(ろくろ引きでの状態で)

・曲線が綺麗(段などもなく)

・自然に抜けるような角度

 

問題点

・この大きさになるとへたりやすく(フチから落ちてしまう)成形しづらい

・ろくろが上手くいかないとコテや手の跡などで段差ができてしまう。

・粘土が乾燥していくうちに戻ろうとする力が働き、想定していた角度より上がってしまい鉢になってしまうことがある。

 

改善点

・ろくろは斜めではなく真っ直ぐ上にひき、ろくろの回転数を下げて少ない数で倒す。

 

・フチを倒す前に底を平らにする。この時に角を強く作ると段差ができやすくなるので角が丸いコテで慎重に底と壁を繋ぐ角を慣らす。上記のフチを倒す段階になったら一手ごとに段ができないように、出来たらすぐに優しくコテを当てる。

☆最後の倒しきる一手前の段階で段が出来ないのが理想

 

・フチと腰が落ちやすいので少ない手数で最後の一回ではろくろの回転数を慎重に下げて完成形の角度になるように倒す。

☆力を入れないが最短で終わらせたい。

 

私の場合は、底を作る段階で力が強く斜めに下がっていたので力を抜き、段差もできやすい力の入れ方だったのでできそうなら少し力を抜いて段階ごとにコテを優しく当てました。

ようやくできそうですが、粘土の再生が上手くいっていなく下げきれなかったので土作りも改善していきます。

 

読んでいただきありがとうございました。

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