Ryosuke Iw pottery 陶芸作家 岩切良介

札幌で陶芸家のアシスタントをやってます。

30cmの皿8(冬の化粧がけは難しい)

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今年も残り10日となりました。
札幌は雪が降る日が増え、自然にとけないため毎日雪かきを行なっています。

 

制作の方は、30cm皿に取り組んでいます。

今は、初心に立ち返ってろくろを引いています。

 

最近意識していること

・土の状態(土作り、土殺し)

・底の状態

・見込みの広さ

・筒の状態での厚み

・フチと見込みの繋がり

 

改善したこと

・土を硬めにした。

今まで土を柔らかい状態で扱っていたが、今の自分自身の技術では成形が難しかった。

広げた時に力加減が難しく垂れたり見込みあたりから落ちる、段差の修正がやりづらかった。

土殺しを丁寧にして中心もできるだけ出すことでロクロをひきやすくした。

 

・底をできるだけ水平にする。

底が平らではなく上がる癖があり、底を削った時に中心との差が出てしまい全体とのバランスが難しく、化粧をかける時に高台を高くしてもあまり高低差が出づらく底付きの原因になるので平らを意識するようにした。

 

・見込みを広くとる

狭いと、フチから見込みまでの距離がでてしまい化粧をかけた時にフチに負担がかかってしまいキレなどの原因になる。

✳︎狭いと底付きはしづらくなる。

 

・筒状に引き上げた時にできるだけ外と内の厚みを整える。

段ができやすくなってしまう。

❇︎底を後でなおそうとしても段が生まれやすくなる

 

・フチと見込みのラインを自然になるようにした。

段がなくなることで自然なラインが生まれた。まだまだ成功率が低いのでコテの扱いや各工程を改める。

 

化粧は、冬では気温の低さと乾燥が進みづらく崩れるリスクが高まったので表面から光沢のある水気がひいてもフチがキレるようになりました。

今は、底が開いた板を使い化粧かけた後に表面を中心に乾かした後に手に持って、穴から底にヒートガンを当てることで乾燥させました。

 

写真の左側は、水気の光沢がひいたいつもの状態で棚に戻したもの。フチに均等にヒビが入っていたので乾燥時にうまくいかなかった模様。

右側はそれをふまえて更に乾燥時に丁寧に風や熱風を当てたもの。まだどうなるかはわかりません。

 

読んでいただきありがとうございました。

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