急須に化粧をかけてみる
修行10ヶ月目
今回、初めて化粧をかけました。10個近くかけたのですが全て取手にヒビが入っていました。また、ある程度わかっていたことですが化粧の粘性と茶漉しの表面張力で穴が塞がってしまいヒートガンの風などではあきませんでした。また、ズブがけでかけてみて穴が塞がってしまったので何種類か試してみました。
<試した掛け方>
・ズブがけ(沈めて一度で全部掛ける)
・中先外後(注ぎ口を指などで塞いで化粧をかけた後に注ぎ口から化粧を流して外を流しがけ+刷毛塗り)注ぎ口に化粧をかけることを考えると上手くいかない。
・外先中後(蓋受けからフチまでを刷毛塗りをして乾く前にフチギリギリまで沈める。フチを再び刷毛塗りしてなじませます。内側に化粧をためてかけて注ぎ口から捨てます。)
・外先中なし(外先中後の要領で外をかけて中をかけません。)
<結果と課題>
「ズブがけ」と「外先中後」の仕上がりは大体同じになりました。
化粧をかけましたが、全ての胴体、全ての取手にヒビが入り茶漉しが化粧でふさがるといった問題が生まれました。
「外掛け中なし」が取手の問題がなければ上手くいくことがわかりました。
「スブがけ」
長所
・一度でかけるために上手くかけられれば一番綺麗な仕上がりになる。
短所
・器全体に化粧がかかるために水分が生地に回りやすい。
柔らかくなり、乾燥のタイミングなどを間違えると主に取手に「歪み」や「ヒビ」、最悪「崩壊」する可能性があります。
・茶漉しが化粧で詰まる。
化粧の粘性と茶漉し自体の表面張力で塞がってしまいヒートガンなどを当てても化粧を抜くことができませんでした。
「外先中後」
長所
・片面づつかけるので全体としては歪みづらい。
短所
・ズブがけより極端に手間が増える(蓋受けを刷毛塗りしたり、注ぎ口を指などで塞ぐ乾燥させるといった手間が多くかかる。)
・上記と同様に茶漉しが詰まる
「外がけ中なし」
長所
・手間が一番少ない
短所
・注ぎ口をかける場合に手間が増える。
取手のヒビ
原因
取手をつける時に補強の紐をしていますが、取手と胴体の接着面の馴染みの化粧をかけた後の乾燥のさせ方が原因でと思うのですが、取手と胴体の接着面の馴染み具合も関係しているかもしれません。
これから、取手の形状と補強、乾燥のさせ方などを一つ一つ試していこうと思います。
機械的な風などを送っても化粧が抜けなかったので注ぎ口から強く息を送った結果...残念。
試すことはまだまだありますが一つずつ改善していきます。
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