Ryosuke Iw pottery 陶芸作家 岩切良介

札幌で陶芸家のアシスタントをやってます。

透明釉のトラブル

修行7ヶ月目 今回、釉薬が剥がれる「シバリング」という現象がおきました。 上手くいっていた七寸皿(21cm)... 器の表面におこる一番有名な現象は貫入と言う、焼成で釉薬が器より縮んだ時に亀裂が入るヒビです(写真の二枚目) 表面にヒビがあるので化粧が…

急須のボディとフタに悪戦苦闘

修行7ヶ月目 ボディーとフタだけをひて削ってを繰り返しているのですが、初めての袋物とフタが難しいです。 写真の通りボディの下の部分の土が多かったり、フタのツマミとフチにかけて凄く土が残っています。ボディーの膨らんだ形もまだまだ張りに納得いっ…

急須を始めました 1

左側が練習したもの。右は見本 修行7ヶ月目 今日から急須を作り始めました。 初めて作るのですが、急須はとにかく工程ごとに気にするポイントが多い器です。 胴体とフタだけでも 気になるポイント ・胴体の膨らみの形 ・筒上げの正確さ ・フタ受けの作り ・…

40cmのすいがめを作る。

今日は、使った粘土(失敗したり、削ったカスを)を再生する時に水分を抜いて練ることができる硬さにするために使う40cmの「すいがめ」をひきました。 作り方 1. 亀板(ロクロに取り付けて作品制作後に移動することができる板)5キロの粘土を二本をロクロに…

30cmの皿10

今日も札幌は大雪です。 お皿が焼き上がりました。 今回良かったところ ・見込みからフチにかけて綺麗な曲線になっている ・化粧を薄くかけたことで化粧も生地のバランスが良い。 悪かったところ ・見込みが狭い ・高台が見込みに対して大きく沈んでいるよう…

マグカップを作る3(完成)

札幌は今夜雪が降り、新年明けてからも当分付き合うことになりそうです。 窯出しをしました。マグカップが無事に焼きあがりました。 今回取手を色々試しました。 左側の取手が中心にあるものは重心が安定しているせいか持ちやすく安定しており、右側は遊びが…

21cm皿 1

あけましておめでとうございます。 今日は、21cmの皿を10個引きました。 条件 ・21cm(10%縮むので作りは23cm) ・10個 ・3時間でひく(1個20分ぐらい) ・削って化粧をかける 次回は、実際にやってみたことを書きます。 Instagram・Facebookもよろしけれ…

30cmの皿9

来週は、いよいよ年越しですね。北国での初めて年越しをします。 今日は、二枚の皿に化粧をかけました。1枚目の皿はかけた直後に化粧の滴を皿の上に落としてしまい狙いとは違う表情になるため崩しました(写真は撮り忘れました)。 二枚目をなんとかかけヒー…

30cmの皿8(冬の化粧がけは難しい)

今年も残り10日となりました。札幌は雪が降る日が増え、自然にとけないため毎日雪かきを行なっています。 制作の方は、30cm皿に取り組んでいます。 今は、初心に立ち返ってろくろを引いています。 最近意識していること ・土の状態(土作り、土殺し) ・底の…

工房業務

札幌は本格的に雪が降り始め積もることが多くなってきたので融雪機(雪を溶かす機械)を出しました。 今日は、工房業務でタタラ(板作り)で八角皿を作りました(制作途中の画像がなくすみません)。 一週間で100個近く作りましたが一つ一つの完成度は安定し…

30cmの皿7

失敗の山がたくさんできました。 ロクロ成形がなかなか上手くいかないため、コテを変えたり、当て方の強弱、ロクロの引く速度、手の当て方を色々試しましたがまだ納得できるラインができません。 まだかかりそうです。 読んでいただきありがとうございました…

テストピース

最近、手荒れが酷くなってきました。絆創膏貼っていますが痛みがかなり軽減できておすすめです。 最近も相変わらずロクロを引いて化粧のテストをしています。現在カオリンベースの暖色の白化粧を作っていますが、まだ納得いくものではないので陶石を加えて少…

30cm皿6 まだまだ

札幌は、当たり前に雪が降っており、最初の頃は感動しましたがさすがに飽きてきました。 30cm皿は相変わらずカーブに苦戦しており、段ができる前に直したり、できたら直すということを繰り返しています。後少しといったところですが、すんなり心から納得でき…

30cm皿 5

札幌は、雪がよく降るようになりました。 近頃、凍結などもあり心配です。 12月に入りまだ30cm皿に取り組んでいます。 課題だった、皿の見込みに段差ができるという問題が改善できずにいました。 今日、一枚だけ綺麗に仕上がりました。粘土の再生がうまくい…

透明釉の貫入を減らす

今日は、アシスタントをさせてもらっている工房でラジオの中継がありました。芸人さんがいらっしゃいましたが話しが上手であんなに笑ったのは久しぶりでした。 今回は釉薬のテストをしました。 上:土灰透明釉下:石灰透明釉一個ずつ、表面に浮かぶ大きくでる…

マグカップを作る2

こんばんは、札幌はちらちらと雪が降っていました。 今日は、前回の取っ手をつけたマグカップに化粧をかけました。 前回、全く取っ手のつけ方にふれなかったので写真だけ載せます。 取っ手の作り方 1.机をスポンジで濡らし、それを吸水スポンジで湿る程度に…

マグカップを作る。

マグカップは、海外だと「マグ」と言うそうで恥ずかしながらさっきほど知りました。 今回は30cm皿を休止してマグカップを10個作っています。 取っ手をつけるため16個作りましたが、取っ手をつける工程で14個になりました... 長方形の湯飲みに見えますが土を…

化粧がけ5(ついに成功)

今まで底付きするために高台内を先に化粧を掛けたり、後にかけることによってズブがけができていました。記事の後方に試した方法を書きます。 今日はそもそも、なぜ底付きするほど見込みが広い器に生で化粧を掛けるのかをポジティブ、ネガティブで考えてみま…

コテをリユースする。

今日は、上記の写真のコテにするためにレモンゴテ(と呼ばれていました。)を魔改造(再利用)しました。 コテを作る理由 ・このまま使うにはコテの曲線が強く見込みが広い皿を作るには使いづらいため。 ・迷いを減り合理的で効率良く制作に集中できる(既製…

釉がけ

今日は、三号石灰釉(透明釉)でズブ掛けをしました。ズブ掛けとは釉薬を柄杓などで器に掛けるのではなく、釉薬を桶などに器が完全に浸る量を入れて一回で綺麗に掛けることができる方法です。 利点 ・一回で掛けるぶん上手にムラなくかけられれば一番綺麗に…

化粧がけ4

今日も化粧がけをしたのですが、いつもとは別の方法で掛けました。 今までは「高台が広い器」は生がけの一発掛けでは底付きしてしまうので対策をしていました。 対策 ・底を先に化粧をかけて撥水剤でコーティングする ・撥水剤でコーティングしてから化粧が…

テストピース

最近、急にブログへのアクセスが増えて安定もしてきましたありがとうございます。インスタなども増えて欲しいです。 今日は化粧に合わせる透明釉のテストピースが焼きあがりました。 貫入(ヒビ)が多く生地への染み込みが多かったので減らす目的で既製品の…

30cm皿 4(本焼き)

札幌は雪が積もるようになり、そろそろ自転車での移動が厳しくなってきました。 今日、本焼きの窯出し終わりました。 4枚焼成しましたが、二枚が完全に失敗しました。 一枚は底付きして、もう一枚が電熱線を固定する金属に棚板を当ててしまったみたいで皿に…

酷使した道具。

皿を削っていて最近削りやすいなと思って手元を見たらいつのまにか削りカンナの先が細っていました。2回目なのですが、以前は器が硬い状態で削っていた時に細くなっていましたが今回はかなり使い込んでこの状態になりました。 物凄く削りやすいのですが、い…

色化粧のテスト

工房の業務で灰色の色化粧のテストピースを作りました。 まだ、生地にはかけていませんが。 灰色を出すのは難しいそうですが、挑戦しています。 黒い顔料を使い、5%、4%、3%、2%、1%の割合でまず実験します。 テストするための化粧の割合が50グラムの分量に…

30cm皿 3(素焼き)

今朝の札幌はかなり寒くてびっくりしました。 課題の方はというと...30cm皿が初めて素焼きまで持っていけました。 8月からなので4ヶ月、長かったです。化粧の方もフチと高台内の処理に課題が残るものの なんとかかけられるようになりました。 今回、化粧が…

化粧がけ3

ここのところ札幌は急に寒むくなりました。ブログへのアクセスも倍に増えて驚いています。前回、高台の内側以外をかけました、その続きです。 ズブがけした後に残った化粧を針で剥がした後、スポンジで丹念に撥水剤を剥がします。(残っていると化粧を弾きま…

30cm皿の化粧がけ2

前回までは、作った器が崩壊したりキレが発生していました。 また、一度に化粧をかけることによっておこる底付きの問題も解決できていませんでした。 解決方法として今回は別の試みをしました。 撥水剤を裏側に塗り、化粧をつけないという方法です。 そうす…

30cm皿の化粧がけ

8月から約3ヶ月、「ろくろで30cmの皿」に取り組んでいます。 「形を保つ」ことはできるようなりましたが、規程の大きさ以外の作りの部分がまだまだというのが正直なところです。 それよりも途中から新たに加えた皿への化粧がけに苦戦しています。 飯碗では…

粉引の飯碗。

大皿の練習の合間に作った粉引の飯碗が焼きあがりました。 実際に形にして見ると化粧の掛け方や濃度、調合、処理にはまだまだ課題が残ります。生化粧はかけた状態のまま焼きあがるのでそれが魅力である反面、技術的な未熟さや精神的な迷いなども出る技法とい…